AWS認定資格を取る価値は大いにあります!
「AWS認定資格ってどんなもの?」「取るだけの価値があるの?」などの疑問にお答えします!
本記事を読むと次のメリットがあります。
- AWS認定資格について全体像が掴める
- AWS資格取得のメリット・デメリットがわかる
- AWS資格取得を目指す人の強力な動機付けとなる
AWS認定資格の全体像
なぜAWSなのか?
今やAWSをはじめとするパブリッククラウドは企業にとって欠かせない存在になっています。皆さんが普段使っているあのサービスやこのサービス、実はパブリッククラウドで動いていることもかなり多いです。
そして、それに伴いクラウドエンジニアの需要が高まってきています。知識・スキルを持つクラウドエンジニアは市場価値が高まり、キャリアアップの可能性もあります。
パブリッククラウドには代表的なのものにAzureやGCPなどもありますが、現在のシェアはAWSがNo1となっています。そのため、特にAWSの知識・スキルを持ったクラウドエンジニアの市場価値は特に高いと言えます。
AWS認定資格とは何か
AWS認定資格は、AWSを利用しシステムを設計・構築するための知識やスキルを認定する資格です。AWSを扱う知識やスキルを持っていることを証明することができます。
AWS認定資格は大きく分けて下記の4つの分野で構成されています。
出典:https://aws.amazon.com/jp/certification/
AWS認定資格のメリット・デメリット
メリット
- 市場価値が上がる(キャリアアップ、昇給、転職)
- これがもっとも大きなメリットだと思います。Global Knowledge が発表した「2022年の稼げるIT認定資格トップ15」によれば、2022 年で最も稼げる資格は AWS Certified Solutions Architect – Professional (平均年収 168,080 ドル) で、その他にもクラウド関連の資格が続々とランクインしていました。そして、私の知人の実体験で AWS Certified Solutions Architect – Professional を取ることで明らかに企業からの転職オファーが増えたという話も聞きました。また、日経クロステックの「IT資格実態調査」では、最も撮りたい資格にAWS認定資格がトップを飾っています。また、実際に成長意欲や学習意欲、継続力、忍耐力、目標達成の能力の証明にもなり、アピールできます。
- 対象分野を効率的かつ体系的に浅く広く学べる
- AWSのサービスは多岐にわたります。最後に私が確認したAWSのサービスの数は200を越えていました。これらを実践で使えるように、体系立てて学ぶものとしてAWS認定資格は良いガイドラインになります。なお、AWSには公式ドキュメントがありますが、学習教材としては不適切です。AWS公式ドキュメントは、基本的に説明書という性質を持ち、かつ、サービスごとに個別に存在しているからです。加えて、あのドキュメントを読んだことがある人なら誰でも同じ感想を抱くかと思いますが、あまりにも日本語が難解でドキュメントの量も膨大で全てを読み込むのはかなりの忍耐力が必要となります。
- 自信がつく
- 精神論ですが、これは侮れないと思っています。合格することで自信がつきます。私もAWS認定資格の最難関である AWS Certified Solutions Architect – Professional をとって自信がつきました。一定以上の知識やスキルの証明になりますし、また、やり抜く力の証明にもなります。AWS認定資格の学習にはそれなりの時間がかかります。目標を定め、計画を立て、継続的に学習し、合格する。このプロセスを達成したこと自体が自信につながります。
- 錯覚資産となり自分をブランディングできる
- 錯覚資産とは、周りの人が実力以上に高く自分を評価してくれる資産のことです。資格を取ることで、周囲の評価が上がりました。残念ながら、認定資格合格 = 実務能力の証明ではありません。しかし、社内ではAWSの実務では私よりも優秀な人がいますが、その人や上司からも評価していただけたりしました。認定資格に合格したことを発信していくと、AWSならOOさんだよねと認知度も高めることができ、セフルフブランディングもしやすくなります。
デメリット
- AWS認定資格には「時間」も「お金」もかかる
- これがもっとも大きなデメリットかなと思います。最難関の AWS Certified Solutions Architect – Professional に合格するまでにかなりの時間とお金を費やしました。ただ私の場合、会社がAWS認定資格の取得を推奨していた関係で、お金は全額会社負担、学習時間は幾分か勤務時間から使わせてもらえた状況にありました。認定資格にかかる時間やお金を全て個人で負担するのは大きなハードルかと思います。しかし、冒頭でも触れた通りクラウドエンジニアの需要や市場価値は高く、その足掛かりとなるAWS認定資格には、時間やお金をかける価値は十分にあるかなと思います。上位の資格を狙おうと思えば当然長い道のりになります。学習意欲を維持しつつ、コツコツ毎日達成するには継続力や忍耐力も合わせて必要になります。
- 継続的なアップデートと再認定の必要性
- AWSサービスはアップデート速度がすごく早いので、認定資格をとった後も継続して学習する必要があります。さらに認定資格は、3年で失効するため認定を維持するためには定期的な再認定が必要です。
- AWS認定資格に合格しただけでは実務はできない
- メリットのの部分でも触れましたが、残念ながら、認定資格合格 = 実務能力の証明ではありません。いち早く現場に飛び込んで手を動かしながら業務経験を積むことが最重要な場合は認定資格は不要かと思います。私の場合も認定資格なしの状態からAWS業務に携わってきましたが特に問題などはありませんでした。認定資格についても「意味がない」などの否定的な意見もあるかと思います。一方で、AWS初心者にとっては広く浅く体系的に学べるので有効ですし、ベストプラクティスやアーキテクチャのパターンなども随所に盛り込まれているので、普段AWSで業務を使っている人でも知識の整理・再確認・仕事への活用に役立てることも可能かと思います。
- ベンダー自体の資格
- あとは強いていうと、AWSと言うベンダーに制限された知識を持つことになる等位ことでしょうか。AWSを業務で使う必要がなくなったとか、AWSではなくAzureやGCPの知識が必要になったとか、または、AWSがパブリッククラウドから撤退することになった時、大部分の知識は活用できなくなるかと思います。少なくとも私は、まだしばらくは需要が非常に高い状況が続くだろうと考えているので、ここは念頭に置いていません。よくよく考えてみると、世の中に変化しないものはなく、保証されているものなどどこにもないので、最終的には今ある状況を自分の頭で考えて判断していく必要があります。
結論:改めてAWS認定資格を取る価値はあるのか?
AWS認定資格を取る価値はあります。
ここまで、AWS認定資格のメリットやデメリットを俯瞰してみましたが、個々の状況や目標によって重要度や影響が異るかと思います。AWS認定資格を追求する前に、一度ご自身の目標やキャリアパスと照らし合わせ、総合的な判断をすることも重要です。また、デメリットに直面した場合でも、努力や対策を重ねることで乗り越えることができるかと思います。
ただ、普段AWS業務に携わっている身としては「しばらくクラウドエンジニアの需要は非常に高く、その認定資格もリターンが高い投資であり価値がある」という強い確信があります。
そして、メリットの私の実体験にも書きましたが、キャリアアップや市場価値の向上は間違いなくあります。
まとめ
- クラウドエンジニアの需要が高く、AWSのシェアは業界No.1!
- AWS認定資格は、AWS上でのシステム設計・構築の知識やスキルを証明する資格
- AWS認定資格には、様々な分野・レベルの資格がある
- AWS認定資格取得は、ハードルも高いが、資格取得する価値は大いにある!
- AWS認定資格を取得し、キャリアアップや市場価値の向上ができる!
さいごに
AWSのことが純粋に好きです。決して、AWSの回し者というわけではないです!(笑)
AWSは、DevOps、CI/CD、SRE、IaC、Chaos Engineering など最新技術との親和性が高く、とても楽しく魅力的なものです。私のよく使うサービスもまた、AWSに支えられているものもいくつかあります。また、AWSは私をオンプレの呪縛から解放してくれたりもしました。AWSに出会えて良かったなぁと、思うこともしばしばあります。それについては、どこかでまた書けたら良いなと思います。
この記事が皆さんの背中を押して、市場価値を向上し、キャリアアップのきっかけになれば幸いです!
クラウドエンジニアをエンジョイしつつ、バリバリ稼いでいきましょう!
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